
盲導犬の心が温まるような話って何かある

フルマラソン完走したとかそーいうのナシね
昨日はもう5件もオペありでかなり疲れた
その疲れた気分に拍車をかける話を2つも聞いてしまった

どちらも患者さんからね
近頃例のフォーク事件のことでその真相はどうなのかしらって何度も聞かれる
あたしは報道されている内容とは全く違う見解
過日とある機会があって集まった獣医師たちもあたしと同意見だったし
あれはフォークで刺された傷跡ではない と確信にちかい思いである
詳細は敢えて述べません
そんなこんなの話の流れから・・・
その1
通勤ラッシュ時、駅でのこと
人混みがあまりにもすごい中に盲導犬と利用者が・・
犬がたじろんで後ずさったと同時に利用者が盲導犬に罵声を浴びせたとのこと
「俺を殺す気か!」
そしてハーネスをグイグイ揺さぶったそうな
思わず
「ちょっと可哀想じゃないですか いくら何でも無理よ」
そう言葉をかけたら舌打ちをしてその場を去ったと
盲導犬の悲しそうな目を見たら切なくて胸が張り裂けそうだったって・・・ なにそれ

その2
散歩している大型犬に吠えかかられ驚いて歩みを止めた盲導犬をなじりずっと酷い言葉で罵倒している利用者をみて血が逆流しそうになったという話・・・・やめてもう
この夏特に暑かった日、あたしの真友が駅で熱中症になって倒れている盲導犬をレスキューした話は既出だったよね
どんなに暑くても自分が出かけたいときには出かけるんですね 盲導犬利用者って・・
うちはボランティアで動物病院やっているわけじゃない
だから基本客を選んで診療することは叶わない
どんな関わりかたをしているのか判らないけど盲導犬を産ませる人若干1名
数年前 もう老齢期のそれも理想体重を遙かに逸脱した(明らかに肥満)な盲導犬繁殖犬を帝王切開させたことあり
もうイヤでイヤで途中でバカヤローと叫んで放り出したかったよ
この人過日に今度は地雷探知犬とやらを連れてきてた ほんとにヤダ
あたしが今まで見た盲導犬たち
訓練中の子もすでに仕事をしている子も みんな悲しいうつろな目をしてた
あたしの周りにいるノー天気で幸せ一杯なラブ達とは雲泥の差
楽しいなんてひとかけらもない目をしているよ
そんな盲導犬のリタイアを引き取った人がいる
当時はガリガリで皮膚も酷い状態だった
今も心臓がかなり悪くこれでもかと薬のオンパレード
身体の至る所にタコができてるの
で驚いた
この子前足内側に折って箱座りするんだから
大型犬が猫じゃあるまいしこんな伏せ方するの初めて見た
きっとずっっと狭いケージに閉じ込められていたんだね
可哀想に きみが話せたら一体何をあたしに話してくれるのかな
でももう大丈夫
優しいパパとママがこれから先ケアしてくれるんだから
我儘一杯言っていいんだから
この子を引き取るに当たってはなんの説明もなかったそうな
アリエナイよね
心優しい現オーナー、当院クライアントはこう仰いました
「私、決して盲導犬に賛同してこの子を迎えたんじゃないわよ」
よーく判っておりまする
共にこれから盲導犬の要らない社会を目指そう








