
つい先日のこと
待合室に数人
ちょっと待たせてしまったことは待たせた
あたし
「どうされましたか?」
怖いおばさんののお付きの女性
「猫の爪が巻いてしまって出血が止まらないんです」
巻爪ね
それって爪が自力で研げなくなり伸びた爪が肉球に刺さっている状態
あたし
「そうなる前に気がついて切ってあげないと 猫ちゃんが可哀想ですよ」
と言い終わるか終わらぬか
怖いおばさん
「そんなのわかってるわよっ!
できないから連れてきてるんでしょっ!!」
じっじっじーざすめーん & ぽかーん
もう300年以上この仕事をしてきたけど こんな人初めて
エビがはねるが如く待合室から診察室に戻ったあたし
そげな鬼みたいな顔して怒鳴らなくてもいいやん・・・
院長
「どうしたの? 取り敢えず出してみて」
あ・・・ ケージの中におしっこシートもタオルも何も入れてない
つい今しがたの人も同じくでおしっこしちゃってまみれちゃって診察どころの騒ぎじゃない状態だったばかり
院長
「中になにか入れておかないと駄目だよ みんな考えが甘すぎる」
これも言い終わる前に
怖いおばさん
「なによっ 人のこと責めて!
もういいわよ みてくれなくって なによ ぎゃあああああああああ」
再度のじーざすめーん
院長 ぽかーん
で泣き叫びながら猫連れて行っちゃう
おつきの人泣きそう
「猫が可哀想なので切ってやって下さい」
切りますよ 切りますけど あの人置いてきてあなたが連れてきて下さい
そうお帰り頂きました
一体
あれは
何だったんだろう・・・



