
先日知人がまじまじとあたしの顔を見てこう仰る
「あのー何か美容的な意味があるんでしょうか

ってあたしの目の下から頬にかけて貼ってあるテープのことですか


違うんだよね
犬に咬まれた傷跡なんだよ
すでに2回も瘢痕手術、それでテープが外せないわけです
お恨みします 凡よ


そー言えば前にも同じ事聞かれたことあったっけ
あのねー しわ伸ばし

それって一応両方でしょ

片方だけやってどーすんのっての



ああ 勘違い と言えば・・・
避妊して下さい
野良ちゃんだったんですけど子どもの頃からずっとえさをあげてきたんです
家の中に入れてもう1ヶ月以上経つんですが、妊娠してて・・・
とても1匹以上飼うのは無理だし可哀想だけど手術してもらえますか?
って連れて来られたにゃんこ

ふむ・・・・いざ麻酔をかけて手術台へ
お腹の毛を刈ろうとした瞬間 ちょっと待った


ついてるじゃん ちんちん
あっぶねぇえええええええええっ

良かった 開腹する前に気がついて・・・今までに数回やっちゃってるからね

急遽卵割は玉取に変更
院長の代診時代にも同じ事があった話思い出して大笑い
M先生、開腹して探しても探しても子宮を吊り出せず 徐にシーツはぐって局部をみると・・・・お宝が2つ
にゃんたるちあ さんたるちあ
その結末は・・
M先生
「大事をとってお腹の中までしっかり診ておきました」
飼い主
「・・・・・・良くして頂いて本当に有難うございました」
ありこれ




世の中 色んな人がいる 勘違いも色々 と言えば・・・
2週間程度前、首のリンパがシンメトリーに腫れて来院したワンコ
リンパ腫が多発している犬種でもあり・・・触診やらなんやらでまず間違いなくリンパ腫と診断
その時もかなり説明したのだが・・・この飼い主のおばちゃん なーんも判ってなかったのね
ステロイドの投薬で様子をみてもらっていたんだけど・・・
おばちゃん
「先生の出してくれたお薬のおかげでとっても元気になって首のぐりぐりもないくらいに小さくなったの!!」
院長
「・・・その薬でってことは残念ながらやはりリンパ腫だと・・」
院長の説明を遮りまくしたてるおばちゃん
「〇〇さんの奥さんが言うにはリンパ腫にも良性があるんだからきっとそうなのよって、先生によく聞いて来なさいって! もう食欲も出て元気になって今はいつもの倍の散歩してるしドッグランでもみんなとよーく遊ばせてるの!」
あのね リンパ腫に良性ってのはないの
だってフルネーム 悪性リンパ肉腫 っていうんだから
ステロイドのせいで食欲も増すけど自己免疫を抑える薬だから運動も他の犬との接触もなるべく避けるようにってあれだけ説明したのに・・・
医学書を引っ張り出し説明したけど・・・判らない
まだ 〇〇さんの奥さんが!だって良性に決まってる!すごく元気だもの! と連呼している
あたし
「その〇〇さんの奥さんって獣医師とか医師なんですか?」
おばちゃん@胸を張って
「違います!」
その奥さんより400年以上獣医師してきた院長の言っていることの方が正しいと思うけどね
再度説明する院長
それでも判ったとは言えない感じで一応いい加減にお帰り頂いた
待合室でずっとその様子をクスクス笑いながら待っていた次の患者さん
本当に長らくお待たせ致しました 申し訳ありません どうぞ入れて下さい
そんなに大きくもないソフトケージを重そうに診察台に乗せながら
「世の中変わった方が沢山いらっしゃいますね 先生もお大変だこと!」
そのソフトケージの中にはなんとムギュムギュ状態で大人の猫が5匹も入っている
あたし
「・・・わっワクチンですか?」
「いいえ この白い子が具合が悪いんです 他の子はみんなお供してきたのよ だって1人じゃ淋しいもの!」
あーたも十分過ぎるほど変わっています



