取り上げると物議を醸すこと
断耳、断尾、犬歯カット、声帯除去、抜爪・・・一部の人はこれを
動物虐待 と呼ぶ
いろいろな考え方があるから難しい
虐待だと思う人は自分の家の子にはすべきでない
「抜爪」ぬくつめ と書いて
ばっそう と読む
抜爪とは主に猫に行う処置である
前足、必要がある場合は後も
指の爪生え際の関節から切り取るというか落とす施術である
2度と爪が生えてくることはない
犬にとって我慢と服従は然るべき、切っては切り離せないもの
が猫の場合、彼らの辞書に
我慢と服従 この文字はない
猫とはそういう生き物なのだ
犬は人間に構われることに喜びを感じ、自分の持ちうる力を人間のために使い発揮し決して惜しまない
が 猫は人間に構われることを好ましく思わず、まして人間のご機嫌取りは基本的にしないし人間のために何か喜ばせることにつながる行動を起こす事は先ずない
自分が構われたいときだけ(それすらない個体も多い)親愛の情を示すことに吝かでないがそれ以外は人間なんてお構いなし、全て自分の為だけに生きるのが彼らだ
それが猫である所以と言っても決して過言ではない
猫は往々にして自己中だ
犬は従属する主人を持っても猫は持たないのである抜爪する理由は
① 凶暴である
② 爪研ぎが酷い
③ 他
① 犬は口だけだが猫の場合口だけではなく四肢が凶器となる
なりは小さくても猫は決して侮れない
犬と違って訓練することができない されない
何人も病院送りにしてしまうような猫には物理的にそのような惨劇を起こせないようにするしかない
② 欧米人の中には家具をとても大事にする人たちがいる
爪研ぎは猫の習性である
それをさせないことは至難の業
③ てんかんなどの既往症がある猫
発作が起きたときには犬と異なり3次元で痙攣が起きる場合がありとても抑えきれない
など・・
共通してどの場合も絶対条件を満たした上での施術になる
それは
完全室内飼育外に出す猫に抜爪は禁忌である
今までこの施術をした猫たちは長い付き合いのある患畜達であり、最終選択であり決して一元の施術は行わない
普通に抜爪を行えばかなり出血する
出血させないようにオペ後最低でも2日間は強制安静(動けないように)
麻酔が醒めそうになると追加して充分容体を観察しながら昏睡状態を保つ
夜中もである すげー大変
適切な麻酔管理が必要である(要高技術)
駆血しながらオペ、終わってからもバンデージできつめに巻き上げるのでまず出血はない
こぢこの受難先月このお方の

愛息子のこぢこ、抜爪のオペをした

理由は ②
爪研ぎが凄まじいそうだ
今の場所に越す前のマンションは修復費用に敷金+うん十万追加だったらしい
今住んでいる場所があくまでも自分の家ではないこと
あらゆる防止方法を試行錯誤で試したが全て 無 だったこと
自分が留守の間狭いところに閉じこめることはできないこと
本猫も嫌がるとのこと
色々な事情を話し合った上での選択だった

伸び始めた体毛もこの際丸刈りに・・・
出血はないけど出血大サービス
