
年が明けました
今年はもーちっと頻度高く更新ができるように頑張りたい

お約束、ハチ君からの嬉しいお知らせ


苦節4ヶ月
数え切れないほど抱きしめて頬ずりして頑張ろうって話しかけたことか・・・
そうだよ 何度もうダメかと泣いたんだから・・・
まぢ です

それは平成24年8月 お盆前、真夏の暑い日だった
ハチは♂の猫飼っている人だったらご存じの致死率No.1、泌尿器症候群(FUS)
来院時には尿路閉塞発生から時間経過多大、状況的にはレベル5
急性腎不全を呈し、BUNの値がウワーッツ!!とダントツ
ちっこが溜まっていた時間を考えると膀胱アトニー免れず

何とか陰茎の先からフラッシュして尿道確保
そしてしつこい程に膀胱洗浄
ストルバイトを洗い流す
陰茎の先は苦しくて激しく舐めた様で炎症多大、
通常はカテーテルを挿入し続け尿道を確保するのだけどワクチン未接種にて入院叶わず
まず一晩様子をみてもらうことに・・
で期待は空しくダメダメの再度閉塞
翌日更に炎症が酷くなっていて陰茎からの尿道確保が不可能に・・・orz
これ最悪 んでこんなケースは初めて
陰茎から3cm程度奥の尿道にも炎症があるようだった
まずこの炎症が治まらない限り積極的治療が望めず、約3週間毎日麻酔かけて膀胱から直接排尿
♂猫の尿道は無茶苦茶細くて長い
ほんの少量でもストルバイトの砂粒が簡単に尿道を閉塞させてしまう
この疾病に関しては♂猫飼っている人のために後述します
いつまでもこんな状態での処置、続けられるわけもなく
まず最初のオペ
開腹して膀胱からアプローチ
尿道を確保成功
実際に確認したかった膀胱

膀胱が肥厚する=膀胱アトニーっていうのはゴム風船が伸びきって小さくならないのと同じ
そんな風にハチの膀胱はでろ~んになっていて予想よりずっと肥厚が酷かった

でも流石院長 何時も乍らお見事 短時間できれいな傷跡100点

トムキャットカテーテルを挿入し固定(チンチンの横に縫い付ける イタタタ)
常時尿を排泄させ膀胱に尿を貯めず自力でアトニーを修復してもらう
してもらわないと困る だから期待する
これ2週間
その間ずっと
垂れ流し です 臭いし掃除も大変 泣
ハチの尿道は特別細いという今まで類のない動かぬ事実
カテーテルを外し自力排尿期待大だけどやっぱりダメ 再度カテーテル挿入 これ繰り返すこと3回
でも唯一の救いは、この間(手術直後から食欲旺盛)至って健康
当初ガツンと上がっていたBUN(尿素窒素 腎臓値)も正常にもどって他臓器にも全く異常なし
体重も全く変わらず 増えたくらい
で・・最後の手段として選択されたのが 尿道口形成術

この手術はぶっちゃけた話、おちんちんを切除し(
尿道奥の径が若干太くなっている部位まで)広げ♀の陰部と同じように形成するもの
あくまでも最終手段である理由は術後手術部位が狭窄してしまう可能性が高いこと
今まで数え切れないほどFUSの治療をしてきたけどこの手術に至ったのは10件に満たない
幸いなことに狭窄してダメになったケースは1件もない
でもね ハチの場合尿道の奥も細くて今までに類をみなく手術が困難極まったわけ
ダメかも これでダメだったらもうお手上げ
開腹手術の3倍時間がかかって 何かどよ~んとした雰囲気漂い、院長にはもうしつこく聞くのも憚られ、ただただ麻酔の覚めるハチを撫でて泣いたあたし
でも 院長の腕は確かだった
こーいう時だけだけど院長に後光がさしてみえるわけです
術後芳しくない尿の出具合をみてもうダメなんだって絶望的になったけど 院長が
「手術は大変だったけど成功だ 傷口も落ち着いている 絶対に大丈夫」本当にそうだった
えらい すごい 流石院長!!
ただ鼻を垂らしているだけじゃなかった パチパチパチ

術後暫くして今までで一番いっぱいそれも太く音を立ててジョボジョボちっこが出るようになった
もう嬉しくて嬉しくて万歳しながら踊りたくなったよ



入院中毎日会いに来てくれたハチのお父さん、お母さん
院長もハチも頑張ったけど、この4ヶ月 至れり尽くせりで介護した
あたしが一番頑張った 


ハチはね
無茶苦茶良い子なの
多分慰問活動にも参加できる珍しい位大人しく非攻撃的な猫
本当に良い子なんだけど唯一困ったちゃんがこれ


トイレに入る度にこれです 号泣
砂をこれでもかとまき散らす
本当だったら蓋付きのトイレにしたいところだけどエリカラつけてるから無理
悲しかった・・・笑

何故か昨年未明から空手始めました 笑
猫泌尿器症候群(FUS)に関しての詳細はこちらから

♂猫家族にいる方は必見だよ~ん